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脇見恐怖症について

ただただ苦しい

たろすけさん / 40代 / 父親

私は15才の時に発症しました。当時、転校してきたばかりでした。授業中、斜め後ろから自分を見ている視線が気になりました。それからだったと思います。最初は自分自身、その症状が出ていることに気がつきませんでしたが、次第に周りの態度でその症状を自覚して行きました。それからはもう常にその症状との戦いでした。学校、職場、それ以外でもつらい思い出しかありません。友達もよく付き合ってくれたと思います。今は結婚して子供もいます。毎日毎日、とらわれて生きている状況は何ひとつ変わってはいません。妻との関係も良くありません。すべてがそのせいとは思っていませんが、それがひとつの理由とは思います。そして今、一番つらいこと、いつかは来るとはわかっていたこと、小学生の私の息子が私の目を冷ややかな目で見るようになりました。私に対してあまり笑顔も見せなくなりました。恐れていたことでした。いつかはこうなるとは心のどこかでわかってはいました。それでも実際にそうなってしまった現実が簡単には受け入れられません。私は今まで自分を異端の存在だと思っていました。同じ悩みを抱える人などこの世にいないと思っていました。この番組企画の記事で始めて病名があるのだと、同じ苦しみを抱えた人がたくさんいるのだと、知りました。今は不思議な気持ちです。永遠の孤独を感じていた私が、そうではないんだとわかり、とても救われた気持ちにもなりました。同じ悩みを抱えた者同士が、助け合って生きていくことができたらいいなと思います。

2016年02月06日 05時00分

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